高齢者に多い脊柱管狭窄症って?
60~70代の10人に1人が発症している“脊柱管狭窄症”を前後半に分けてお話ししていきます。
当院でも脊柱管狭窄症の治療で来られる方がとても多くいらっしゃいます。
そんな脊柱管狭窄症について皆さんはどれくらいご存じですか?
☆“脊柱管狭窄症”とは??
背骨の内側に通る脊柱管と呼ばれる部分が狭くなることで神経が圧迫されることで血流の流れが悪くなり、腰や足に痛み・痺れが起こる病気です。
多くは60歳以降の高齢者に多くみられる病気ですが、50歳代から発症される方もいます。
主に、若い時に腰に負担がかかるような仕事をされていた方や筋肉を使わないことによる筋力の低下によって引き起こされることがほとんどです。
また、反り腰になると神経が圧迫されるため、後ろに身体が反っている方ほど痛みを感じやすくなります。
★脊柱管狭窄症の症状は??
歩いている時や立っている時にお尻から足にかけての痛みや痺れが現れます。
歩くことで痛みや痺れが強くなり、座るなどの休憩を挟む・前屈みの状態になると症状が楽になります。
また、痛みや痺れだけでなく、排便や排尿障害も引き起こします。
足に力が入りにくいため、よくスリッパが脱げる・歩いている最中にトイレに行きたくなりやすい・肛門周りの感覚がなくなるのも特徴例です。
☆脊柱管狭窄症になったら手術は必要??
手術の可否については患者さんの状態によって変わります。
一般的には先ほどの脊柱管狭窄症の症状例に挙げた排便・排尿障害や筋力低下が進行型の方は早急に手術を受けたほうが良いとされています。
ブロック注射・薬物治療・リハビリ治療などで症状を改善していく方法もあるので脊柱管狭窄症になったからと言って、手術一択というわけではありません。
次回は、脊柱管狭窄症の改善・予防トレーニングをご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。